淋菌感染症患者の推移のグラフ
淋菌感染症患者の推移のグラフ
男性の淋菌感染症患者の推移をグラフにしたものがありますが、これを見ると近年の患者数は減っているのがわかります。
特に患者数が多かったのが平成13年や14年となり、このころの男性の患者数は年間1.7万人を超えていました。
これをピークにあとは緩やかに患者数が下がっていき、平成27年以降は年間7000人を下回るようになっています。
このような推移のグラフを見ると、昔の方が男性の淋菌患者数が多く、近年は減っているのがよくわかるでしょう。
それだけ淋菌感染症の流行が減っていることになり、良い傾向にはなります。
感染のリスクが低いわけではない?
グラフを見るとそれだけ流行が抑えられている病気となり、感染する機会が減っている病気のように感じられるかもしれません。
特に女性の淋病患者数の推移をみると一貫して男性よりもずっと患者数が少ないのがわかります。
男性にとって性病の感染源となるのはやはり女性が多いですから、女性の患者数が少ないのならそれだけ感染するリスクが少ないように思えるかもしれません。
しかし淋病の症状は女性にはほとんど現れないことが多いため、感染に気付いていない女性患者がかなりいるのではといわれています。
一時期よりは落ち着いたとはいえ、まだまだ男性にとって淋病は警戒すべき病気になっています。
他の性病の患者数と比べても淋菌感染症の患者数が特に少ないわけでもありません。
パートナーと付き合うときなど十分に注意してください。
淋病かなと思ったら
万が一自分も淋病になったのではと思ったら病院で検査を受けてみるといいです。
もし淋病だと確かめられたらそのまま治療に入れます。
検査はどんな内容かというと、男性の場合は尿検査になることが多いです。
以前は綿棒を尿道に入れてこするといったものでしたが、尿検査の精度が上がって最近ではこちらになることが増えています。
ただし綿棒の検査をまだ行っている病院もないわけではありません。
不安なときはその病院のHPを見て確かめるか、病院に直接問い合わせるといいでしょう。
淋病だとわかったら治療を行います。
淋菌に効果的な抗生物質を使う必要があり、それ以外の抗生物質では効果がありません。
他の病気でもらった抗生物質で治療するといったことは基本的にできませんから注意してください。
また、その抗生物質を効果的な形で使う必要もあります。
淋菌感染症の場合は飲み薬だけではなく、病院で注射や点滴を受けるといった形になることもあります。
このような判断は病院でないと難しいですから、淋菌感染症かなと思ったら病院で相談してください。